○季語の部屋○

葉月に紹介した季語です♪
 
葉月の季語

秋涼し(初秋)
「涼し」は夏の季語ですが、秋涼しの場合は秋の季語になります。
初秋の新鮮な涼しさをあらわしています。

 秋涼し 手毎にむけや 瓜茄子  芭蕉

意訳は「初秋の涼しさがあふれているこの草庵で、さぁ瓜や茄子をめいめいむいて
いただこうではないか。」となります。
「奥の細道」では高岡を発った芭蕉が、現代暦の八月二十九日に加賀百万石の
北国第一の城下町金沢に入ります。
その滞在中にある草庵の句会に誘われ、詠んだ句です。
暑い夏の後で、ようやく秋になった心地よさが感じられますね♪

金沢で詠まれた句では、特に個人的に好きなモノを併記しますね。

秋の風

 あかあかと 日はつれなくも 秋の風  芭蕉

意訳:
秋が来ても太陽はそしらぬ顔であかあかと照りつけるが、吹いている風に秋らしい秋らしい寂しさが感じられる。


きりぎりす(秋)

芭蕉はその後金沢を出て、小松には九月七日に着きました。
ここで悲運の武将を好んだと云われる芭蕉は、多田神社で源義朝に使えていた斉藤実盛の甲を見るのですが、これには実盛が討ち死にした後で木曽義仲が祈願状を添えて奉納した縁起がありました。

 むざんやな 甲の下の きりぎりす  芭蕉

意訳:
老いを隠すために白髪を染めて合戦に向かった実盛の痛ましい最後を思うと、実盛の甲の下で無心に鳴いているコオロギの声も、ひとしお哀しく響くことである。


夏の夜:夜半の夏
つい夜ふかしをしがちな夏の夜、心地よいですね♪
夜の空に浮く月を眺めていると、なかなか飽きないものです。
夜でも明るい都会では味わう事の出来ない風情ですが、こんな時間を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

 夏の夜や崩れて明し冷し物  芭蕉


柿の花:柿の薹(仲夏)
カキノキ科の落葉高木。花は黄が少し入った白。
壷の形をしているので「柿の薹(とう)」とも呼ばれるそうです。

 渋柿の花散る里と成りにける  蕪村


夏木立:夏木(晩夏)
夏になって青々と葉が茂った木立が、暑い日差しをさえぎってくれる。
そんな「夏木立」は和歌よりも俳諧で愛用される季語だそうです。
青葉茂って生気がみなぎる印象が、俳人の心をひきつけるのでしょうね。

 先ずたのむ椎の木もあり夏木立 芭蕉

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文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走
  失われた季語を求めて  

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